伊勢神宮基礎講座 第三弾

お木曳き
完全ガイド

2033年の式年遷宮へ — いま動き出す
550年の伝統行事を体感する

今日の流れ

  • 第一部 お木曳きとは — 550年つづく伝統行事
  • 第二部 川曳と陸曳 — 2つの形式と当日の流れ
  • 第三部 木の物語 — ヒノキの一生と「常若」
  • 第四部 参加方法と常磐会

30分 / 第一弾(物語編)・第二弾(参拝編)に続く実践イベント編です

第一部 — お木曳きとは

式年遷宮の
「始まり」を担う行事

御用材(ヒノキ)を宮域に運び入れる
約550年の伝統行事

遷宮の8年前から準備が始まり
伊勢のまち全体が動き出す

木曽の山で伐られたヒノキが、伊勢の人々の手で
宮域に入る — その最後の区間が「お木曳き」

陸曳の奉曳車 — 外宮の御用材を載せて伊勢のまちを曳く白装束・法被姿の奉曳団が伊勢音頭とともに進む

お木曳きの歴史

室町時代(約550年前)
地元民が自発的に御用材を運んだのが起源
江戸時代
伊勢のまち全体が参加する一大行事に。各地区に奉曳団が組織される
戦中〜戦後
中断の時期を経て復興
2006年(前回)
延べ約23万人が参加。伊勢市人口の倍近い規模
2026年(今年)
第63回遷宮に向け、20年ぶりに再始動
2033年(ゴール)
第63回式年遷宮 — いま動き出す物語の到達点

お木曳初式(外宮) — 御用材が宮域へと進む歴史的瞬間第62回式年遷宮(2006年)の様子・前回の記録から

第二部 — 川曳と陸曳

川曳(かわびき)

内宮の御用材を運ぶ

五十鈴川の水上に木を浮かべ
曳き綱で引いて宮域へ運ぶ

川の中に入る奉仕

白装束・法被で腰まで浸かり
水しぶきを浴びながら曳く
禊のような体験

伊勢の夏 × 五十鈴川の清流 × 全身で味わう奉仕

川曳 — 五十鈴川で御用材を曳く参加者たち内宮の参集殿前にて・法被姿で川に入り綱を引く

陸曳(おかびき)

外宮の御用材を運ぶ

大型の奉曳車(ほうえいしゃ)に
木を載せて陸路を曳く
数百人で一斉に綱を引く壮大さ

伊勢音頭が響くまち

木遣りの唄に合わせて
「エンヤー!」
沿道も含め、まち全体が一つになる

川曳が水の奉仕なら
陸曳は大地の奉仕

陸曳・一日神領民 — 全国から集った参加者が法被姿で綱を引く「一日神領民」として伊勢の人々と一緒に奉仕する

2026年 お木曳きスケジュール

第一次お木曳き

2026年 5月〜8月

伊勢市内の各地区(奉曳団)が
日程を分担して実施

第二次お木曳き

2027年 予定

第一次で運びきれなかった
御用材を引き続き運搬

一般参加枠あり — 地元以外の方も参加できます
常磐会を通じた参加も可能

当日の流れ

1

集合・受付
朝、集合場所へ

2

法被・鉢巻
受け取り・着替え

3

出発式
木遣り唄で始まる

4

本曳き
約2〜3時間
綱を引いて運ぶ

5

直会
なおらい
食事会・交流

朝から昼過ぎまでの半日行事
終わった後の充実感は格別

奉曳団 — 御用材を曳き終えた帰り車法被・鉢巻は当日貸与・特別な装束は不要

服装・持ち物チェックリスト

川曳の場合

濡れてよい服(着替え必須)
ゴム草履 or ウォーターシューズ
ビーサンは脱げるのでNG

陸曳の場合

動きやすい服装
運動靴
炎天下なので暑さ対策を

共通の持ち物

タオル・帽子(日除け)
水筒・日焼け止め
法被は当日貸与
貴重品は最小限に

第三部 — 木の物語と「常若」

伊勢音頭

「エンヤー!」

木遣り(きやり)が唄を歌い
全員で掛け声を返しながら、綱を引く

都をどりの源流

京都・祇園の都(みやこ)をどりに
影響を与えたとも言われる

550年の「声のリレー」

技術が身体知で伝わるように
伊勢音頭もまた
声の身体知として生き続ける

木曽・赤沢の天然ヒノキ林 — 御杣山(みそまやま)200〜300年かけて育った木が御用材になる

ヒノキの一生

御用材は木曽(長野)の御杣山から
樹齢200〜300年のヒノキを使用

御杣始祭 → 木曽で伐採 → 伊勢へ運搬
→ お木曳き → 宮大工の手で社殿に

200年かけて育った木を、人々の手で宮域へ
お木曳きは壮大な物語の一場面に、身体で参加すること

お木曳初式(外宮) — 遷宮に向けた木曳きの始まりを告げる神事御用材が宮域に入る最初の一歩

外宮・火除橋に並ぶ御用材伐り出されたヒノキが、いよいよ宮域へと向かう

古材の壮大なリレー

第一弾の復習 — お木曳きはこのリレーの出発点

START

お木曳き
御用材を宮域へ

〜20年

正殿
神様の社殿として

〜40年

宇治橋の鳥居
棟持柱を削り直して

〜60年

関の追分・七里の渡
東海道の鳥居として

60年〜

全国の神社へ
形を変えて働き続ける

自分が曳いた木が、60年後もどこかで生き続ける

内宮正殿 — 第62回式年遷宮(2013年)お木曳きで運ばれた木が、ここで20年間の役目を果たす

宇治橋の鳥居 — 正殿の棟持柱を削り直して再利用1本の木が60年以上にわたり使い続けられる「常若」の仕組み

お白石持ち行事 — お木曳きの数年後に続く奉仕新宮の御敷地に白石を奉献する・遷宮の物語はつながる

なぜ「お木曳き」に
参加するのか

式年遷宮は20年に一度 — 人生で最大3回
お木曳きはそのさらに前

参加できるチャンスは
極めて限られている

知識として学ぶ伊勢と、身体で味わう伊勢はまったく違う。
見知らぬ人と一緒に綱を引いた瞬間、
「奉仕」と「友愛」の意味が、言葉ではなく身体でわかる。

歴史の当事者になる — それがお木曳き

第四部 — 参加方法と常磐会

参加する方法

常磐会経由(おすすめ)

仲間と一緒に参加
ガイド・サポート付きで安心
宿泊手配のお手伝いも
初めてでも大丈夫

一般参加枠

伊勢市が用意する申込枠
全国どこからでも参加可能
個人での参加になります

事前準備:川曳は体力が要る。普段から歩く習慣を

宿泊:早めの予約を推奨(伊勢市内は混雑します)

2026年 伊勢イベントカレンダー

時期 イベント おすすめ度
5月〜8月 お木曳き(第一次) 今年の目玉
6/20-21(土日) 夏至祭(二見興玉神社) 土日開催は貴重
毎月2日 朔日餅を楽しむ会(東京) 入門におすすめ
不定期 リアル伊勢ツアー じっくり体験

お木曳き + 夏至祭のセット参加がおすすめ

「奉仕としての伊勢」と「自分と向き合う伊勢」を両方体験

夫婦岩 — 夏至祭は6月20-21日(土日)開催お木曳きとセットで参加がおすすめ

一緒に木を曳こう

550年の伝統

遷宮の「始まり」を
自分の手で体感する

川曳 or 陸曳

水の奉仕か、大地の奉仕か
どちらも一生の体験

60年生き続ける

自分が曳いた木が
正殿→鳥居→全国の神社へ

参加申込ページへ

2033年の遷宮へ — いま動き出す

常磐会 申込ページの QR コード 常磐会 申込ページ
did-event.vercel.app/c/tokiwakai

写真クレジット

奉曳車・陸曳(外宮) — Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

エンヤ曳き(外宮) — Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

エンヤ曳き(内宮) — Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

川曳・五十鈴川河畔 — Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

川曳・参集殿前 — Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

お木曳き行事 川曳 — Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

御木曳行事 慶光院曳 — Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

お木曳初式(外宮)01 — N yotarou / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

お木曳初式(外宮)02 — N yotarou / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

お木曳初式(外宮)04・火除橋 — N yotarou / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

木遣り上げ — Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

奉曳車・一日神領民 — Tawashi2006 / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

奉曳車・帰り車 — Tawashi2006 / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

宇治橋・鳥居 — Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

赤沢自然休養林(木曽ヒノキ) — Saigen Jiro / Wikimedia Commons / CC0

第62回式年遷宮・内宮正殿 — Ocdp / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

お白石持ち行事 — Hanabi123 / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

夫婦岩(二見興玉神社) — Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

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